「前日」に宿る
私たちはみな、潜在的には、常に災害や事故など破局的な出来事と隣合わせで生きている。 明日がまさにその日かもしれず、今この時こそが、後から「あれが最後だったんだ」 とふり返ることになる瞬間かもしれない。
本日のくまにち論壇より 京都大防災研究所教授 矢守克也
近い将来予想される災害を見据えて、災害に対する備えを見直すことも
必要だが、それは実務的で技術的な話になりがちである。
そのとき日常の平凡な出来事や暮らしのかけがえのなさは、
そこから見通される明日への展望である、と。
被災者の声を聴くことにもう一つ大きな意味が加わる。
災害への備えに完璧はないが、少なくとも何のためにするのか、
そこに強い動機づけが生まれるだけでなく、
日々の生活がまた愛おしいものに思えてくるだろう。
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