わたしを忘れないで
昨日まで、議会広報調査特別委員会の所管事務調査で
関西方面の3市を訪れていた。
さて、1月27日付の朝日新聞の「耕論」は「図書館の原点」がテーマ。
その中で、図書館コンサルタントの鎌倉幸子さんの文章が心に残った。
彼女は、東日本大震災後のボランティア活動中に、
ある出来事から、大きな発見をする。
「ああ、人間って、極限状況に追い込まれたとき、
自らが生まれ育った土地、過去の記憶を
振り返るものなんだなあって思いました。
自分はどこから来て、どこに行くのか、と考える。
自らのアイデンティティーを保とうとする」と鎌倉さんは書く。
そんなときに助けとなるのが図書館である。
その土地の記憶、知恵や経験を保存し、
世代を超えて伝えてくれる誰にでも開かれた場所。
人は忘れても図書館は忘れない。
人々の「第2の脳」であると続く。
おお、なんと力強く深い言葉だろう。
人は忘れても図書館は忘れない。
人々の「第2の脳」!
テレビドラマ「わたしを離さないで」を見ていると、
彼ら彼女らと、私たちにはそれほど大きな違いはないのではないかと
それに気づかされる。それがテーマなのだろう。
違うようで似ていて、でもやっぱり違う。
「わたしを忘れないで」
遺伝子に書き込まれた記憶が、
そこでたびたび呼び覚まされる。
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