日米密約 不開示が確定
新聞でも今年の10大ニュースが出る頃だ。
わが家(つまりワタクシ)では、いま7月分を熟読中。
で、今年の10大ニュースのトップに、
「沖縄返還 日米密約 不開示が確定」
「最高裁 西山元記者の上告棄却」
を上げようと思った。
1972年の沖縄返還をめぐる日米間の密約に関しては、
密約の存在自体は、当時の状況で致し方なかったところも
あるのではないかと、現時点から歴史的な判断を下すこともできる。
しかし、文書を廃棄してなかったものにすることは許されない。
「密約そのものの存在と、文書が存在したことは否定せず、
政府が文書を破棄した可能性があるとした二審の判断を維持した」
遺棄してしまえばいいのか、なんて不心得者ばかり。
ということはないだろうが、
いいころ加減な特定秘密保護法が施行されたいま、
ますます、いい加減な国になってしまうだろう。
しかし、それについて国民の大半が何とも思っていない。
もし、思っているなら、きちんとそう言明しようではないか。
7月16日の熊日の記事で、西山太吉さん(82)は憤る。
「外交交渉の結論を記した文書は国民共有の知的財産。
本来は永久保存しなければならないのに、
文書がないことを判決が正当化してしまった」
同様に行政文書は、地方自治体にとって住民共有の知的財産。
それが分からなければ、TPPを語ることもできない。
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