野生生物と闘い、共存する
5月18日のくまにち論壇は、
産業技術大学総合研究所フェローの中西準子さん。
4月に熊本県で発生した鳥インフルエンザの終息宣言が
ちょうど出された直後の記事。
米国に口蹄疫が入ってきたときの対策として、
あくまで議論だったのかもしれないが、
大量発生を防ぐために感染、非感染の区別なく絶滅危惧種も含めて
その区域の動物を全て殺戮するというプランがあるということ。
その上、大規模な焼却や埋設によって起きる
空気の汚染や水の汚染も認めるなど、
一時的ではあるが廃棄物規制など環境基準の停止も含まれる。
いかにもアメリカ的な感じがするが、それに対して
政府の環境保護部局は神経を尖らせていたとも書いてある。
人への感染を恐れるあまり、徹底的な防疫対策を取れば、
反対側には、野生生物の生存や、生物多様性を損なうことがあることを
私たちは認識しなければならないということを中西さんは書いている。
これなんか、何にでも言えることだ。
「特に昨今見逃せないのは、風評被害を防ぐという意識が強くなり、
そのことが、防疫対策を大がかりにさせている面があることである」
ビル・ゲイツ個人のブログに
「世界で最も人を殺す動物」という記事があり、それによると
その一番は蚊であり、年間72万5千人を殺しているとのこと。
デング熱の流行が話題になったのは、この1週間だが、
何とも予言的な記事であった。
というより、この世界的な現実に日本人が無頓着だったということか。
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