消防操法大会
昨日の朝日新聞、土曜掲載の娯楽・批評のページに
池澤夏樹さんが、■死地への派遣、というタイトルで書いていた。
集団的自衛権にまつわる道理についてである。
全文引用して初めて、氏の言わんとすることが伝わるのだが、
そういうわけにもいかないので、該当箇所を引く。
「東日本大震災での自衛隊員の殉職は2名と伝えられる。
あの時期の自衛隊の活躍は目を見張るものがあったし、
現地の人は心から感謝した。
その一方で、自衛隊員や消防士ではなく
消防団員が254名亡くなっている。
彼らは自分の安全は二の次にして、走り回って住民の避難を促した。
みなが山の方へ避難しているのを見送って、
彼らとは逆に海岸に行って水門を閉じようとした。
間に合わなくて津波に巻き込まれた。
ぼくの友人はそれでも九死に一生を得た。
社会と個人の間に運命がこういう事態を強制することがある」
本文はこのあと、福島第一原子力発電所での非常事態への対応から、
自衛隊員を死地へ派遣することについて、
国と個人のそれぞれの生存権についての問題提起が続く。
本日、第5回合志市消防操法大会が
合志市中央運動公園グラウンドで開催された。
操法大会に出場するために訓練することは、
型の訓練とはいえ、消防に必要な手順と技術を体得する
よい機会である。
昼間の仕事が終わったあと集まって、この日に備えるときには、
その分いくらか家庭の団欒を奪っているかもしれない。
中座して帰るとき、
団員の家族と思われる母子のグループを見かけた。
そのとき、さきほど引用した池澤さんの文章を思い出したのだ。
子どもたちは、特に男の子は働く自動車が好きだ。
そして働くお父さんのことも好きだろう。
何とも微笑ましい光景に思えた。
日曜の午前中集まった家族の、
小さくても確かな幸せが、少しでも長く続きますように。
みなが山の方へ避難しているのを見送って、
彼らとは逆に海岸に行って水門を閉じようとした。
間に合わなくて津波に巻き込まれた。
ぼくの友人はそれでも九死に一生を得た。
社会と個人の間に運命がこういう事態を強制することがある」
本文はこのあと、福島第一原子力発電所での非常事態への対応から、
自衛隊員を死地へ派遣することについて、
国と個人のそれぞれの生存権についての問題提起が続く。
本日、第5回合志市消防操法大会が
合志市中央運動公園グラウンドで開催された。
操法大会に出場するために訓練することは、
型の訓練とはいえ、消防に必要な手順と技術を体得する
よい機会である。
昼間の仕事が終わったあと集まって、この日に備えるときには、
その分いくらか家庭の団欒を奪っているかもしれない。
中座して帰るとき、
団員の家族と思われる母子のグループを見かけた。
そのとき、さきほど引用した池澤さんの文章を思い出したのだ。
子どもたちは、特に男の子は働く自動車が好きだ。
そして働くお父さんのことも好きだろう。
何とも微笑ましい光景に思えた。

日曜の午前中集まった家族の、
小さくても確かな幸せが、少しでも長く続きますように。
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