LEDツェッペリンⅡ
熊日夕刊に「エコノ女子部」という
リレーエッセイが連載されている。
8月2日は、ちきりんという人が「LED電球は本当に得か」の巻。
政府は省エネなどのために、白熱電球からLEDへの買い替えを
促している。数年前のエコポイントのときから、聞いていた話だ。
しかし、ついに6月、製造販売の自粛を
メーカー、販売店に要請した。
節電、計画停電、予想される猛暑に乗じて
と言われても仕方がない。
ちきりんさんによると、環境省の資料では、
LED電球の寿命が4万時間、白熱の40倍。
40Wで比較すると消費電力は約6分の1、
4万時間使ったときの電気代も2万6千円減らせるとあるそうだ。
ただ価格は10倍以上するけれど。
10年以上使うことが前提の4万時間が、
「電球のコスト比較をする際に使うべき、
妥当な期間」と言えるのかどうかというのが、
彼女の言いたいことである。
「東日本大震災前に『原発の発電コストはこんなに安い!』
と言い立てていた姿勢と全く同じだと感じます」
と結ばれているので、
単純にそうだよなと、うなづく人も多いだろう。
しかし、やっぱりそれを比較しちゃいかんだろ、
というのが私の言いたいことです。
別に政府のLED推進策を擁護するわけではないが、
4万時間というのは、品質管理上の耐久時間だろうから、
まあ一応信頼を置くとして、
4万時間という寿命は、
社会資本であるという考え方もあるのではないか。
中古品の流通を前提に考えることが可能なので、
経済産業省になるのかと思うが、
そういう基準を早く作ってもらいたい。
というのも、手元にその記事がないが、
なんとLED照明では、その明るさの標準が
未だメーカー間で共有されていないのだそうだ。
そっちの方がより困ったことだが、
白熱電球でも当初はそんなものだっただろう。
まとめると、
みんなが買って、量産されれば単価は下がる。
いま現在の消費電力を下げることは、
脱原発を進めるためにも必要なことである。
ということであろうか。
製造時にどれだけ電力を消費するかについては、
太陽光発電のパネルにしたって同じことである。
誰かそこまでデータを持ってる人に聞きたいことだ。
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太陽光発電をした電力を電力会社の電気料金よりも高い価格で電力会社に売電することができる。
その差額は電力会社が電気料金に上乗せする。
従って、太陽光発電をしていない人々が負担しなければならない。
その結果、普及すればするほど、貧しい人々はますます貧しくなる。
その上、国や自治体が税金を使って太陽光発電設備の設置に補助金を出している。
太陽光発電をしない人々はその税負担もしなければならない。
このような、貧乏人にしわ寄せがいくような制度は廃止してもらいたい。
投稿: 人々を貧しくする太陽光発電 | 2012年8月 3日 (金) 12時17分