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2012年3月 4日 (日)

稼げる市

2月29日水曜日から、平成24年第1回定例会が始まっている。
開会に先立ち、荒木市長から「あいさつ」があった。
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浅学なので、「施政方針」や「所信表明」ではないことに
何らかの意味があるのだろうが、やはり「あいさつ」では、
どうかと私は思う。
せめて本文中にある「新年度にあたっての基本的な考え方」
とでも冠すべきものだったように思えるのだが、
市民のみなさんはいかがお考えになるだろうか。

多少批評的な読み解き方をしなければ、
何のための議員かと言われかねないからではない。
論理の弱さを指摘して、執行部においてはさらに強力に
市政を推進してもらわなければならないからだ。
市議会は執行機関ではない。

■自主財源の確保へ向けた「稼げる市」と
「計画的な土地利用計画の推進」という項目がある。

合志市の特性を活かした稼げる市をつくることで、
自主財源を確保し、質の高い市民サービスを提供したい。
その気持ちはよく伝わる。
抽象的に「持続可能な発展を促し」などと言われるよりはいい。
「農」「食」「医」の分野を結び付けた新たな産業や、
農業の6次産業化が重要だという認識もわかる。
しかしそれと「計画的な土地利用の推進」が急がれることが
どう関係してくるのかが見えない。

「計画的な土地利用の推進」の必要性や、
土地利用検討委員会での議論や意見集約は
それはそれで意義のある、前向きな行動である。
しかしそれが「稼げる市」に結びつくのには
かなり時間がかかるのではないか。

私には残念ながら、
即効性のある「稼げる方策」の持ち合わせがない。
6月定例会において報告されるという、
委員会において決定される新しい土地利用計画に期待しよう。



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