夜伽(ヨトギ)
友人の母上が亡くなられ、今夜、夜伽が行われた。
友人の父上は前の住職であるが、
謝辞の言葉は、たいへんありがたいものだった。
昨今、通夜式が葬儀の前夜祭のようになっているので、
あえて「夜伽」と案内を出したとのこと。
もともとは、病床の人に元気を出しなさいと
周りの人が、食べ物を持って夜に集まってきた。
そのことに由来するのが夜伽である。
集まった人がなかなか立ち去り難く、
夜を明かしてしまうことがお通夜。
昔は昼間みんな働いているので、
どんな行事も夜に行われるのが普通だった。
夜伽飯とよく言うが、
米が貴重だった時代の一番のごちそうだったから。
もうひとつ。
生前と言うのは生まれる前の意で、
つまり往生楽土に生まれ変わる前の
この世でのことを指すのだということも。
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