Voice Squad③~6/24/1995・k279
ところで、最近耳につく言いまわしに「~じゃないですかァ」というのがあって、これ気になりだしたら、本当に気になるもので、自分で使ってしまっていることに気がつくと、なお一層、何かやばいみたいな気になってくるじゃない~?
他人に同意を求める言いまわし、そこにはある種の共犯関係が存在していると思う。
話は飛ぶが、熊本弁(あるいは九州域)では、「好き=好いとる、好きと」という言い方はあるが、面と向かって「嫌い」というのがなくて、どうしても「好かん」になってしまう。
これも困ったもので、以前ずいぶん考えたが、「嫌い」というとどうも借りものっぽくて、「好かん」と言うときの実感が伴わなくて、そういうとき、私は心の中で、「デーッ嫌い」と、江戸っ子になってしまっているでござんす。
で、この「ござんす」とか「ござす」とかいう言い方は、もともと熊本地方にもあった言いまわしで、私の祖母も「元気で御座ったか」とか「よござンした」とか言ってたみたいな記憶があるなー。
さて、私は、小学生から中学生のころ、いや、高校生くらいまでか、「とてもすごい」という副詞を、「たいが」「とてんが」「きゃんぎゃ」「たいぎゃ」とか、色々使い分けていたのだが、今年小学校に入ったわが息子は、「チャーゴ」と言っている。
その前は、多分そういった意味で、「マジ」とか「マシ」とか言っていたのだが、クラスにブラジルから来た少年がいるので、ポルトガル語の流れを汲んでいるのかもしれない。
Then and Now:早いもので、当時小1に上がったばかりだった長男も、高校生。まじ「ヤバイ」という言葉を、「すごい」という表現に用いる。「なってくるじゃない~」と表記しているのは、当時のままです。つまり、ギター侍のルーツは、やはり熊本にあったのだ。と力説はしません。言語学的に、偶然というのは多々あります。
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コメント
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「九州でもauは元気です」というKDDIのCMでは、熊本の若者が「だご」という強調語を使用している。
私見だが、「まうごつ」が、ここまで変化したものだと思われる。
投稿: クンタキンヤ | 2005年12月29日 (木) 10時51分