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2005年2月12日 (土)

週刊クンタキンヤ~1/5/2003・k275

 小学5年の二男と、車で買物に出かけた。新しく売り出された、だだっ広い分譲地の外れで「ボク、こういう所とおると、なんかセツナクなるったいねー」と息子が言う。

「セツナイってどういう意味かわかっとると?」「さびしいとか、かなしいとか...」と息子。確かに他の言葉では言いがたい。

私は「何かが失なわれて、取り返せない、どうしようもないって感じ、もあるかな」と言った。あとで思い出すことがあれば、今日みたいな日ってことか。

Then and Now : 熊本日日新聞「ブランコ」に投稿したのだったと思う。いま読み返して、そのとき襲われた切なさに行き着くことはない。中学生の二男の実存の方が、刺激的だからだ。でも、人生においての「いい日」だったことは、これを読んだ他の人の方が、感じ取れるものかもしれない。
蛇足だが、女性と男性では、「せつなさ」のニュアンスに違いがあるらしい。また、だだっ広い分譲地とは、先の見通しのなかった頃の、光の森です。

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