「イムジン河、水清く」~3/2/2002・k199
フォーク・クルセダーズの「イムジン河」が、34年ぶりに発売されるという。歴史的な意味合いのある出来事だが、私にはまた別の記憶が蘇った。
3年前、小学校のPTAの広報委員をやっていたとき、障害を持った子どもさんたちの活動を記事に取り上げようとしたときのことである。あとで考えれば、理解を深める上で意義のあることだと勢い込んで、配慮が足りなかったところもあったのだが、その親御さんから意見があったため、文章を差しかえ、了解を頂いたあと印刷し、全校に配布する直前、今度は全面的に撤回を申し入れられた。
そこで、もう一度話し合いを持ち、お互いに納得の行く形で発行することも考えたのだが、1学期の終業式というタイムリミットがあり、委員長であった私は、そのページを外すという決断で、解決を図った。
そのとき思い出したのが、フォーク・クルセダーズの3人の記者会見のことであった。良かれと思って作ったものが、諸般の事情で発表できなくなったときの無力感を私はそのとき知った。
私にとっては、その2週間前に亡くなった弟のことを思い、生きている今を大切にしたいという内容で書いた文章が、同時に消えざるを得なかったことの方が、本当はもっとつらかったのだったが。
Then and Now : そんなこともあったな。弟も今年の七月、7回忌だった。10ヶ月間入院して、息を引き取った病院も、やがて建て変わるはずだ。広報委員のときのことは、あちこちで広報しているので、以前にもこのページに掲載したことがあった。
熊本日日新聞「おとこの目」不採用。
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