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2016年10月17日 (月)

転機

10月14日付全国農業新聞に資源・食糧問題研究所代表
柴田明夫さんの文章があった。
世界の穀物市場は4年連続の記録的増産で価格が低迷している。
米農務省の「農家部門別金融指標」(16年8月30日)によれば、
農家の純農業所得は13年の1238億ドルから3年連続で減少。
16年は715億ドルと4割強落ち込む見通しだと書かれている。

いまや1980年代の農業危機の再来が懸念される状況だが、
農業危機の再来が農業の在り方にも影響を及ぼす可能性がある。
なぜかというと、農家は値上がり傾向の遺伝子組み換え(GM)
種子や農薬、肥料、農機などのコスト節約に走る。そのことで、
米中西部穀倉地帯でここ数年拡大一途だったGMトウモロコシ、
大豆などの作付けが抑制され、
多様な非遺伝子組み換え作物への転換が進むだろうとの考えだ。

GM種子が値上がり傾向だということを知っている人は
そう多くはないだろう。そしてそれが穀物メジャーの
経営悪化に伴う再編が本格化する可能性もあると。
すでに中国化工集団によるスイスの種子世界大手
シンジェンタの買収合意、農薬大手バイエル(独)による
種子最大手モンサント(米)の買収合意など大型合併の動きが進む。
「ひたすら規模拡大により収益最大化を目指す農業は、
一つの転機を迎えたのかもしれない」という結論。
種子大手の買収は、そう簡単な話ではないと思うが、
この状況では穀物の対日輸出圧力はさらに強まっているのだろう。


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