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2016年10月 9日 (日)

夫婦同姓というシステム

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熊本学園大学の公開講座に参加した。
今月全部で4回の予定である。
このように数カ所に案内表示があって、
迷わず、会場の11号館にたどり着くことができた。
何気ないことだが、実に素晴らしい気遣いだ。
さて今日は、経済学部リーガルエコノミクス学科の
枦山茂樹特任助教による「夫婦別姓:憲法と人権条約から論じる」
まず法体系の仕組みから。
夫婦同姓制度は日本の伝統という向きがあるが、
それは明治時代以来の歴史しかない。
もともと氏、苗字を名乗れたのは武家か、豪商ぐらいだったし、
古来、日本は夫婦別姓の世の中だったのだ。
それは聞いたことがあった。
1876年には、太政官司令で「夫婦別氏」が出されたが、
当時の府県令が反対したらしく、明治31(1898)年
明治民法の公布・施行で、家父長的「家」制度が誕生、
746条に「家」の氏(=夫の氏)を称するとある。
ドイツ法に習ったようだ。
新憲法では、幸福追求権の中の自己決定権や婚姻の自由、
また外圧としての女性差別撤廃条約により、
選択式夫婦別姓がトレンドなのだが、
昨年、夫婦別姓違憲訴訟に対して最高裁は、
夫婦同氏制を合憲としてしまった。
その憲法判断の中身が今回の講座の肝だったのである。
最高裁の判断に影響を与えたかどうかはわからないが、
明治の世の中に戻すことで、日本は再生できると
本気で思っている人たちがいる。浮世離れである。
ちょうどいま、NHK総合の土曜ドラマで「夏目漱石の妻」を
やっている。漱石のアイデンティティのゆらぎが、
見ていてつらくなるほど、よく出来たドラマである。
明治の家族観が忍ばれるところはある。


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