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2016年6月 4日 (土)

海が呑む

『海が呑む~3.11東日本大震災までの日本の津波の記憶』
花輪莞爾・山浦玄嗣著 晶文社刊
東日本大震災による津波以前の津波被害に関する現地での聞き取り。
多くは過去にも同様の津波の襲来を受けている。
津波は地震によって巻き起こされるものだが、
震源が南米チリ沖であるように、
地震そのものの揺れが感じられないまま到達することもある。
直下型の地震と違って、早めの避難で逃げ切ることで、
生存の可能性が高まる。
誰しも旅行や仕事で、沿岸地帯にいないとも限らないので、
過去の津波の経験談が本に記録され出版される意義がある。
また、その本が津波被害を受けやすい地域の人に
読んでもらうためには、日常ではあまり関係ない
海岸から遠く離れたところに住んでいる人が、
この本を手に取ることも対策を広めるために役に立つ。
「はじめに」にはこう書かれている。
「将来、起こりそうもない戦争に備えて莫大な予算を投じるが、
必ず来る地震津波は考えるだけ無駄と、
心の奥底に押し込んで目をそらしている」
それに対しては、天災に乗じて攻め込んでくる隣国から
わが国を守るために軍備が必要だと言う人もいるだろう。
自分は地震や津波の被害を受けることはないと
根拠のない認識を持っているのだ。
西合志図書館から借りています。



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