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2014年6月11日 (水)

詩人の仕事

5月28日の毎日新聞「水説」に、
論説副委員長の中村秀明さんが、「詩人の仕事」について書いていた。

村上龍さんの『13歳のハローワーク』幻冬舎刊には、
こう書かれているそうだ。
「昔から生活していくのはほとんど無理だったが、今は特にむずかしい」
そして「個人的な表現と、職業としての詩人を目指すことは、
まったく別のことだと考えるべきである」とも。
なにせ、ハローワーク的な文章であるから。

引用の孫引きだが、
世田谷文学館で、6月29日まで開かれている「茨木のり子展」→リンク  
その会場の一角に「瞳」という詩があったそうだ。

「ぼくらの仕事は 視ている
ただ じっと 視ていることでしょう?
晩年の金子光晴がぽつりと言った

 そんな詩人がいなくなったら、世界はどうなるのだろうか。
 茨木さんは続ける。

今頃になって沁みてくるその深い意味が
視ている人は必要だ
ただ じっと視ている人

数はすくなくとも そんな瞳(め)が
あちらこちらでキラッと光っていなかったらこの世は漆黒の闇
でも なんて難しいのだろう 自分の眼で
ただじっと視ているということでさえ」

アメリカでは、詩人で食っていけると聞いたことがある。
そんな詩人は多くはないかもしれないが、
小説だけではなく、詩集もベストセラーになったりするのだろう。
職業詩人だけが詩人と呼ばれるべきと言うわけではない。
アメリカ人はよく本を読んで、よく詩も読む。
長きにわたるヨーロッパコンプレックスの一つだろうか。
公文書や歴史資料に対する異常なほどの保存欲も
歴史が浅いゆえという人がいた。

私が学生のとき、現役の詩人だった黒田三郎さんが、
現代詩概論だったか、そういう講座を担当されていた。
そのとき、谷川俊太郎さんのことを、詩人で飯が食える数少ない人と
言われたようなかすかな記憶がある。
それと、いつも80点の詩を書くとも。

前期後期の2回のレポート提出だったと思うが、採点は意外と辛かった。
私がつまらない内容しか書けなかったのかもしれないが。
黒田さんのNHKの放送技術研究所時代の話は、
実に無頼で詩人的だったのだが、
学生の私には、現実を見ることを教えてくれたのだった。








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