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2013年11月30日 (土)

依存症について

昨日、熊本県庁地下大会議室で、
県薬物乱用防止指導員研修会が開かれた。
指導員と言ったって、日常的な活動があるわけではない。
いや、やってる人もいるのかもしれないが、
こういう研修を受けて、薬物乱用が引き起こす諸問題について、
機会あるごとに話題に取り上げるということも
啓発という意味では役に立つことだと思う。

講演は、菊陽病院医師の尾上毅さんで
「違法(脱法)ドラッグの現状と依存症について」だった。

予防の概念。
一次予防 疾病の発生そのものを予防すること
二次予防 早期発見・早期治療
三次予防 リハビリテーション、社会復帰支援

依存症が形成される前であれば、厳罰化は有効であるが、
依存症となってからは、厳罰化では対応できない。
覚せい剤事犯の再犯率の高さを考えるとわかりやすい、と。
確かに。

脱法ドラッグがなぜ脱法かというと、
指定薬物にされると、分子構造の一部を変えて
指定から外れるようにするなどのいたちごっこになることから。

ゲートキーパーとは、問題の初期の兆候に気づき、
専門機関につなぐ役割を期待される人のこと。
家族を別にすれば、アルコール依存症では、
身体科の病院・保健師など。
ギャンブル依存では、一般精神科・債務整理の専門家
(弁護士・司法書士・NPO法人など)と言われると分かりやすい。

保護観察官・保護司もそういう役割を果たせるだろうとのこと。

問題や障害の部分を減らそうとするよりも、
健全・健康に働いている部分の増大を図ることが
エンパワーメントである。
自助グループに参加して、他人を信じ、
自分の回復を信じる力を得ることにも意義がある。
また、自分が誰かの役に立っているという感覚も大事である。

依存症の特徴としては、
①否認の病である。 「自分は病気ではない」
「今、使っていないから問題ない」など現状を認められない。
②進行性の慢性疾患。 放置した場合、悪化していくことが多い。
③自己破壊的な病気。 自殺や犯罪にもつながる。
④家族を巻き込む病。 家族システム全体の病気。
⑤治癒しない。 元のように○○が出来るようにはならないが、回復はある。

⑤なんて怖いですね。アルコール依存症で顕著だが、
その一杯で、また逆戻りみたいな感じである。
まずは、はまらないことが一番である。
そうは言っても、「わかっちゃいるけどやめられねぇ♪」が本質。

最後に、こう言われた。
「強くなる必要はない。賢くなりましょう。
自立と自律という言葉があるが、後者の自律が大事。
それは自分の手に負えないところは専門家を使う、任せる、
ということ。
相談していいんですよ。頼っていいんですよ」
力強い言葉であった。

続いて、熊本DARCで、
女性デイケアDaysの運営スタッフをやっている女性の報告があった。
自身も20年間覚せい剤の依存から抜け出せなかったと。
DARCは同じ苦しみを経験した人が苦しむ人を助け支える場所。
普段の生活の営みをきちんと続けることで、
小さな喜びを感じて、依存症からの立ち直りを促す。
自分も誰かの役に立っているという思いが、
お互いの自立につながるということか。

依存症なんかになると後が大変だということを知ることも大事だ。
しかし陥ってしまった人に寄り添い、立ち直らせるということには、
それ相応の資源が費やされるものの、
社会がそのために働く仕組みを忘れないことこそ、
世界の真の強さだと思う。
それは、たった一人か、二人のためという、
そういう問題ではないはずだ。






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