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2012年11月16日 (金)

イーグルはグーグルの先を行く

11月15日木曜日

ホテル日航熊本で、
熊本都市圏協議会公共交通作業部会主催の
(主催とは書いてなかったけど)、
「地域公共交通の確保維持・活性化の取り組み」という
講演会に参加した。
講師は埼玉県川越市のイーグルバス代表取締役である
谷島賢(ヤジママサル)さん。

イーグルバスは谷島社長の父上が
旅行代理店からバス事業に参入したのが始まりである。
だが、1980年当時規制は規制が厳しく、
まずは福祉バス、送迎バスからスタート。
2000年からの規制緩和で貸し切りバス、
路線バス事業に発展させることができた。

たいへん興味深い話なのだが、
その辺の経緯は本題ではない。

イーグルバスはサービス品質にこだわり、
社会の問題を解決しながら、利益を出せる
社会的企業ををめざすのだという。

モータリゼーションの影響があったとはいえ、
利用者が多かったときには儲かっていたのだから、
やり方次第では何とかなるだろう、と考えたのか、
地域の足を失くしてはいけないという使命感か。
いろいろな思いがあったこととは思うが、
社会的企業という理想の高さに勝るものなし。

乗降客のデータを取り、
それを分析してコストシミュレーションをする。
それから、運行ダイヤの最適化である。
そこらへんも書きだすと面白いのだが、
ここでは省く。

最も興味深いのは、
PDCAのあり方に再考を促すところである。
合志市にも行政評価事務事業マネジメントがあるが、
それが活かされているかどうかよく分からないのは、
D実行→C評価→A改善の流れの中で、
A改善において、「考える」ことが
きちんとなされていないからではないか。
民間事業とはいえ、
バス事業は公共交通であるから、
当然公共性という意味で行政の仕事と共通する部分が多い。

熊本都市圏協議会ということで、
行政パーソンが多く来ていたので、
そこらへんにピンと来た人もいたかもしれない。

3年で改善できなければ、行政が財政支援するか
潔く撤退させるかの判断をする。
これは熊本市が現在運行しているコミュニティバスに
導入している考え方のもとになったものと思われる。
しかし、谷島社長の話を聞いていると、
どうも上っ面だけをなぞったにしか思えない。

川越市自体が観光地力を持っていたにもかかわらず、
それを活かしきっていなかったものを
移動手段であるバスを最大限に有効活用するために
観光客を利用した。
というか、地元の人もよそから来た人も
乗降客という意味では同じだという、至極当たり前のことを
多くのバス事業関係者は忘れていたのだ。
ということに、これまた気づかせてくれたと思う。
私はもちろん、そんなことずーーーっと前からわかっていたが。

アンケートも取ってはいるが、
そればかりに頼るほど当てにはならないとか、
パスモ(ICカード)利用者が最大70%という状況では
データとしての精度は低いなど、
まさに目からうろこ。
百聞は一見しなくてもためになる。

最後に谷島さんはバスを愛するがゆえに苦言を呈する。
バス事業が採算に合わないからと、
すぐにデマンドタクシーに切り替えるということは、つまり
人を呼び寄せることをあきらめることと同じであると。
バスを残したい、だからまず改善する。

泣けた。

この話を聞いて何もできないのであれば、
座して死を待ってください。


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