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2012年7月15日 (日)

刑務所で死ぬということ

ちょうど社会を明るくする運動の強調月間でもあり、
いろいろと学ぶところが多かった。

『刑務所で死ぬということ―無期懲役囚の独白』
美達大和著 中央公論新社刊

「高齢になってから入ってくる老囚は、
家族がいないか、家族との交流がない人ばかりでした。
そういう人にとっては、刑務所が、
話し相手のいる福祉施設となっているのです」

「人間は、どんな環境でも慣れることが出来るだけに、
刑務所に入ることは避けなければいけないのです。
社会にいれば、
自由の価値や有難味は感じないのかもしれませんが、
それを自ら失おうということは自殺行為になります」

自分の頭の良さばかり自慢していると、
著者の別の本について評している人もいた。
確かにそう感じられるところもあるが、
謝罪や償いの意味を真摯に自分に問いかけ、
殺人犯にはそんなものはあり得ないと結論づけ、
仮釈放を放棄した著者の選択のその過程を
私たちはどう捉えるべきか。

仮釈放を放棄したということは無期の懲役を
引き受けるということであり、
つまり刑務所で死ぬということ(獄死)を意味する。
氏は受刑者たちの言葉に耳を傾け、
彼らを観察、また分析もしている。
往々にしてとにかく刑期を終え、
出所できれば何とかなるさと考える者の多さ、
また戻ってくるハードルの低さについて嘆く。
それは長期の懲役刑を受けた、
また再犯がほとんどのLB級の特長かもしれない。

罪を犯すこと、罪を償うこと、
そして彼らの更生を信じることとは・・・
この本はおそらく多くの人が手にすることはないだろう。
犯罪や懲役刑や受刑者について、
自分とは関係ないと考える人がほとんどだろうから。
しかし現実はドラマや小説みたいには終わらない。
罪を犯した人をどう処遇するのかという課題を
私たちは常に身近なことと意識しなければならない。

中学生のいじめの問題にしても、
それは教育の現場のこととはいえ、
少年犯罪のケースともなり得る事件である。
罪を犯した者は二度と戻って来るな、
で済むと思ってる人は実に幸せな人だ。



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