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2012年2月26日 (日)

日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか



このタイトルがなければ、
図書館でこの本を手には取らなかったと思う。
日本の著作権が厳しいことは
文化を保護するためには致し方ないと
漠然と考えていたのだが、
日本の著作権法の改正に関わっているのが
ごく限られたひとたちであるという指摘。
ここでは、文化審議会著作権分科会により作られた
私的録音録画小委員会の議事録を読み解く作業が
行なわれているが、法案作成に向けて、
大方の場合こういう議論があるのだろう。
もちろん結論ありきで進められることもあるだろうが、
議事録が公開されていることが大切である。
調べて初めて経過がわかるということでもある。
著者も指摘するように、また私自身の経験上、
実際は「暫時休憩」中の議論もあるわけだし、
そこで進展することもある。
しかし、議事録に意見を残すことは委員の務めである。
ただその委員が業界の利益を代表する人たちだけでいいのか、
とそのことについても書かれている。
文化を享受する主体は市民一人ひとりなのだから。

議会での議決でなんでも決まってしまうと考えがちだが、
それ以前の過程を分かりやすい事例で著してくれたと
そういう読み方も出来るところを私は推す。

知的財産を輸出産業として重視したいという
政府の意向はわからないではないが、
政治主導でうまく行くとは限らないのが文化、
カルチャーである。
「(アジア市場での)海賊版によって
日本製コンテンツへの需要が生まれ、
それまで存在しなかった市場があらわれた。
つまり、固定された市場サイズを前提にした単純なモデルでは、
海賊版がはたす経済的な役割を説明できないのである。
海賊版には市場の創出・拡大という、
経済学的にも見逃せない効用がある」

「年次改革要望書」についても
興味深い考察がうかがえる。
取り上げられるのは、「映画盗撮防止法を作れ」という事例だが、
時系列的に読み解くと、
「国内での法制定の動きをアメリカ側が察知したか、
あるいは何らかのルートで日本側から情報を流して、
アメリカからの『年次改革要望書』に入れてもらった
とみるほうが、やはり自然である」
物の見方として実に興味深い。

著作権をめぐる利権を整理する都合上、
日本の財産であるCMのアーカイブを
限定的なものにしてしまってしまったことなど、
非常に残念なことも知ってしまったが、
多くのみなさんに考えてもらい、
自分の意見を持ってもらいたいことがたくさんあります。









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