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2009年11月20日 (金)

過去形の天気予報

昨日の熊日に
県民文芸賞の入選作の発表の記事が載っていた。
私の名前は無かった。
ちょっとショックだったな。
なので、ここに発表。
来年まで、1年は長いが、次回に賭けよう。
来年度、県民文芸賞がなくならないことを祈念して。



「過去形の天気予報」

 町はずれに来ると
 明日の天気も読めそうな気がするが
 昨日の数は 増えるばかりで
 昔のことは とんと実感がなくなってしまった
 写真でもあれば
 ああ こんなだったかと思い出すような気もするが
 デジタルで簡単に記録できるぶん
 記憶する力は あいまいな
 怠け者になってしまったのだ

 新しい声が聞きたい
 もうおまえの声も忘れそうだし
 もっとたくさん しゃべっていたとしても
 おんなじことだったかな
 ときどきおまえの「にいちゃん」という声を聞く
 にいちゃんという言葉は考えてみれば 
 私以外のほかの誰にも言ったことはなかったんだよな

 弟よ二階で寝てるんだったら 降りてこい
 二人で晩飯を食いに行こう
 エアコンのない車でカセットを鳴らしながら
 もうその二階も その家もない
 そしておまえもいない
 感傷に浸るのは生きている者の特権だから
 たまには しんみりしてしまうのだ
 ひと塊りになった過去どもが
 音も立てずに崩れるにまかせて

 ひとり町はずれに来て
 明日の天気を占うと
 おまえの声を聞いた気がした
 「にいちゃん」
 「何も心配しなくていい」
 おまえにそう言ったつもりだったけれど
 それは おまえの声で
 私を励ます自分の言葉だった

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