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2007年3月10日 (土)

グレート「華麗なる一族」>2/12/2007・k323

賛否両論のあるドラマだ。
視聴率が最初から約束されたドラマを見るのは、
あらかじめ粗捜しが目的のようなものだが、
日曜劇場からのつきあいも古いし、
時間帯的には他に特に見たいという番組があるわけではないし。

予備知識なしに見た第1回目。路面電車までCGではなく登場させた贅沢さに
これはすごいと思ったのだが、
音楽の必要以上の盛り上げ方に正直不快感を覚えた。
第1回めにして最早最終回か、というハッタリ。
画質ばかりでなく、音質も格段に良くなってきている昨今のドラマ、
逆に無神経に過剰な音楽が増えた。
たとえば、映画と比較して下位にあるメディアだと、
テレビドラマのことを見なす差別意識が私にあるのかもしれないが、
たかが劇伴である。

先日、熊本日日新聞の「テレビふぁいる」というコラムで
高橋秀実氏が、木村拓哉の存在感の軽さを指摘していたが、
ほめられたものではないにせよ、
木村の演技がすべてを台無しにしているということはないと思う。
ただ、何かが違うのだ。
この違和感を見極めるために、私はこのドラマを
見続けていると言ってもいいくらいである。

原作ではテレビと違い、父親万俵大介が主人公だという。
昭和40年代の経済成長期、鉄鋼業界と金融再編、政官財の癒着、
時代背景として面白くないはずがないのに、
どうしてこうも盛り上がらないのだろう。
出演者の演技力不足だろうか。
確かに西田敏行の大臣役は存在感があった。
それに対して、北大路欣也は仮面をかぶりっぱなしで、
生身の人間としての醜さが伝わらない。

そうなると、鈴木京香扮する愛人を主人公だと考えた方がすっきりする。
だが、キャラクター造形では、女優としての魅力もあって高得点の彼女だが、
母性を思い起こす第5回では、残念ながら
演出の弱点がさらけ出されてしまった。
3月いっぱいで終了予定なのだろうか。
粗筋を追うのに忙しく、人間関係の機微、愛憎を
掘り下げるまでに至らないことが最大の問題かもしれない。

スポンサーは、トヨタ、アサヒビール、花王などそうそうたるメンバーだ。
トヨタなど史上空前の利益をこういうところに使うしか他にないのかと思う。
このドラマで描かれるように、
日本経済の主役は移りゆくものだ。
これらの提供各社も、おそらく頂点を迎えていると思われる。
だから、ドラマの描き方にどうしても配慮がなされるのだろう。

企業ドラマとしての面白さを追求できないから、
立派な調度品に囲まれて、
人形の家のような演技しか期待されていない。
もともと話題性で視聴者を引きつけることだけが目的で作られたのだろう。
簡単に言うと番組全体がCMタイムであるということで、
何もテレビドラマ史上に残るような優れた作品を作ることが
主眼ではないということなのかもしれない。

Then and Now:熊本放送の番組モニター募集に際して書いた文章。
まだ結果通知はない。不採用なら、何も言ってこないのか。
普段500字程度にしか慣れていないので、1200字は結構でかい。
連続ドラマについて書くのは、実はむずかしい。
回を追うごとに、予想外に面白くなる場合もあるし、その逆で
鮮度が落ちてくるものもある。
過去にドラマについて書いた文章もあるが、
いま読み返すと、肝心のドラマのことをほとんど思い出せない。
それって、実に寂しいことだ。
私の記憶力の問題なのかもしれないがね。

ちなみに「グレート」を「華麗なる」と訳したのは、
スコット・F・フィツジェラルドの「華麗なるギャツビー」。
村上春樹訳は「グレート・ギャツビー」そのまま。
映画版のギャツビーの主人公は、ロバート・レッドフォードだったけれど、
その少し後、ジョージ・ロイ・ヒル監督で『華麗なるヒコーキ野郎』という作品の
主役も彼が務めている。スーザン・サランドンもこの映画に出ていたころは、
ほとんど無名に近かったので、
曲乗り複葉機の翼から転落死という可哀想な役どころ。
原題は、『ザ・グレート・ウォルド・ペッパー』でした。

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