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2005年1月 8日 (土)

使われなかった人生~12/24/2001・k268

 若くして病死した女性が、生前、娘に当てて録音したテープを起した話という筋立てになっている。

 その女性、四条直美の結婚前の恋愛に関するエピソードは、彼女がホステスをやっていた大阪万博が舞台になっているので、当時中学3年生だった私にも、とても懐かしく感じられた。

 背伸びしていた私があこがれていた世界が、回想で描かれる。それを読むことで体験するという至福のひとときが持てた。

 23歳の直美の恋人であった臼井と、彼女の義理の息子である語り手が出会う場面がすごくいい。
 沢木耕太郎さんの言う「使われなかった人生」の存在が、男たちにとって思い出以上でも以下でもなく、かといってもちろん軽いはずはない。そのことが「まあまあです」「まあまあだね」という会話にさりげなく滲む。

 女性心理の描写も巧みだと思ったが、男同士の、亡くなった女性を巡って交差する思いと、現実を受け容れる姿は、さらに爽やかだった。

      『水曜の朝、午前三時』
         蓮見圭一著
        新潮社刊 1400円

Then and Now : 平成13年12月30日付熊本日日新聞「私の3つ星」掲載。改めて、原文を読み返すと、その読みにくさに閉口する。そこで、新聞のスクラップを読んでみたら、実にうまく書き換えてある。前にも書いたことがあったが、編集の妙。でも、そのままだと、著作権もあるだろうし、くやしいので、自分なりに書き直した。俳優の児玉清さんは、読書家で有名だが、確か氏が泣けた小説というふれ込みだったように思う。
それにしても、この程度の文章が採用されていた当時と較べて、最近の「私の3つ星」投稿のレベルの高さよ。自分が、このところ没続きなので、言ってるわけではありませんが。
蛇足ながら、タイトルは、サイモンとガーファンクルの同名曲から取られたのだろう。でも、直感的にビートルズの「シーズ・リーヴィング・ホーム」の中の「水曜の朝午前5時/一日のはじまり~」という歌いだしを思い出した。著者の次の作品は『ラジオ・エチオピア』、その次が『空色のクレヨン』になるのかな。
前者は、パティ・スミスのアルバム・タイトルで、後者は、ひらがなカタカナの違いはあるが、はっぴいえんど、か。U~m

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