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2004年8月14日 (土)

地軸ゆすりて~5/12/2001・k180

 ヴォネガットは、日本でいえば大江健三郎みたいなポジションにいるアメリカの作家ではないか。
 彼が最後の小説であると明言しているこの本。確かにもうこれ以上、長編を書くのに時間と労力を使いたくないという気持がわからないでもない。

 人間長生きすれば、家族に不幸も起こるが、それにも増して幸せなことも数多くある。作者の分身でもあるような架空のSF作家、キルゴア・トラウトに毒づく言葉はまかせて、拡大家族の一人に過ぎないともいえる自分の人生や出会った人たちについて語る、一大叙事詩と言えるかもしれない。

 彼を悲観主義的ととらえる人もいるだろうが、子どもたちやそのまた子どもたちに、自分の未来は自分で切り開くしかないことを告げる彼の蒔いた種が、こうして日本でも芽を出して成長しているんだから、人類もそう捨てたものではないだろう。

       『タイムクエイク』
          カート・ヴォネガット著 朝倉久志訳
             早川書房刊 1900円
             (文庫でも出ています)

Then and Now : 「こうして日本でも」というのは、ちょっと厚かましかったかもしれない。しかし、ヴォネガットの哲学は、(本人が否定しても)村上春樹らに顕著に受け継がれている。ハイホー。
個人的には、ヴォネガットを読み明かした夜明けに流した涙が懐かしくもある。

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